晴工雨独

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DCCにおけるバッテリーの有効性について その2


線路の接触不良によるトラブルにバッテリを接続する事の有効性が確認出来ましたが、充電について検証してみました。
以前製作したDSair用モバイルバッテリーBOXとバッテリーカーは同じ部品構成になっています。
Li-ion バッテリー系の特性で充放電時にセル間に電位差を生じると発熱し爆発の危険性があるので、今回も充放電コントロール回路を組み込んで安全性を高めています。
私は、充電の際には、専用の充電装置を使用して充電しておりますが、充放電コントロール回路の機能によりDCCからの充電についても可能になっております。
検証用にデーコーダーの充電部分の擬似回路を製作しました。

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なごでんさんのデコーダーのキープアライドコンデンサーの部分に使用されている突入電流阻止抵抗 300Ω ダイオード 1N4007 同じ部品構成で実験しました。

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同じ構成のモバイルバッテリーBOXを使用して充電開始電圧の確認
11.8V位から充電電流が流れ始めます。

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バッテリーカーも同じ様な開始電圧です。

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DCCからの充電 

結果

・無負荷でも12Vアダプター使用時は充電できない。
 (突入電流阻止抵抗による電圧低下)
・19Vアダプター使用時で可能
 (15Vアダプター使用時で少し可能 ?)

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              15V 7.7mA

制限抵抗なし
・15Vアダプター使用時に可能

イメージ 5
15V 740mA
充電は可能ですが、デコーダーに搭載されている整流ダイオードの定格をオーバーすることが考えられるので充電用に整流回路を付加するのが望ましいと思います。

一般的に日本では、12V系のDCCが多数なので現状のデコーダーでバッテリー(3.7V 3セル)の充電は不可能なので15Vのアダプターで、直接(充放電コントロール回路必須)又は、専用の充電装置での充電をお勧めいたします。