Desktop Station ただの箱製作奮闘記
やあさん様よりスイッチの位置合わせ精度が困難で開発中止になった「ただの箱」の頒布を頂いたので私なりに試行錯誤して組立てを行ないました。
ただの箱の試作用を以前頒布頂いて収容ケース等を手配していた矢先に量産版の提供があり先に困難な量産版から組み立てチャレンジしてみました。
試作版はケースに入れる設計には、なっていなかったのでケース収容にする為にキーボード用タクトスィッチのボタンの長い物に、しないと収容不可でしたが、量産版は、縦型のタクトスイッチを採用し、その辺はうまく設計されております。
(左)試作用基板 (右)量産用基板
まずは、キーボード部分を仮組しケースとの位置合わせを確認しました。
仮組みした状態でケースとスイッチの当たり具合を確認しました。
ケースの穴径4φ スィッチの先端径3φ 根本で3.5φなのでセンターにあっているとケースとのクリアランスは充分ある様に思えますが、加工精度によりかなり厳しい精度を要求されている。
やあさん様が踏ん切り良く開発中止されたのもうなづける。
しかし、乗り掛かった舟なので、どうすれば加工精度が出せるか思案した。
.1案 4φのパイプをボタンに装着してハンダ付け時のクリアランスを確保する。
真鍮製とアルミの4φのパイプを用意してボタンに、はめ込むが内径3φののでテーパー状に削らないと挿入不可。
数が必要(15個)なので加工に時間が、かかるので作業中断。
2案 パイプの代わりに紙を筒状にして巻く
3φのドリル歯に1cm幅に切った紙を巻き付け筒状にしてスイッチとケースの隙間に挿入する。
テープ状に切った紙
挿入しづらいので5φのパイプと4φのパイプを用意して巻いた紙を5φのパイプに挿入してスイッチの先端に押し付け4φのパイプを5φのパイプに挿入して紙を押し出す様にしてスイッチとケースの隙間にはめ込む。
4φと5φパイプの挿入冶具
紙パイプを挿入した状態
クリアランスの調整は紙テープの長さで調整。
ケースにスイッチユニットを取り付けた状態でスイッチのハンダ付けをする。
完成したスイッチユニット
基板に部品をハンダ付けした後スイッチユニットと基板を合体し部分ハンダしてケースとのクリアランスを確認する。
問題なくスイッチが押せると判明したら全部の端子をハンダ付けする。
ケースへの取り付けは、本来ならば上部パネルに基板を取り付ける方がスイッチ部分のクリアランス精度は、上がる。2×10㎜のスペーサーで取り付けられるが、ビスの頭部分が下部の取り付けタボに当たりタボを削らないと合体不可。
液晶パネルの取り付けも2×10㎜のスペーサーで取り付けるとケースの液晶パネル穴に精度よく取り付けられる。
また、液晶に付けるピンヘッダーはハンダ付け後にプラスチック部分を取らないと液晶ユニットがケースに当たり合体出来ない。
液晶パネルの接続コネクター部
完成内部
ただの箱 完成
ケースに入れると市販製品と疑う様な出来栄えです。